子供

実質待機児童ってなに?

待機児童ってなに?

まず、「待機児童」とはどういったことなのでしょうか。
待機児童というのは、保育園に入ることができずに待っている子供のこと。

とくに都市圏ではこの待機児童が多くなっていて、「保育園に子供を預けて働きたいけれど働くことができない」という問題が深刻化しています。
しかし、この待機児童が少しずつ減っているという発表がされました。

2014年10月の統計では、なんと1000人近くの待機児童が解消されたというニュースがありました。
しかし、その一方で「実は発表されている以上に待機児童がいる」ということも指摘されました。待機児童が減ったと発表されているのに、「減っていない」という指摘。

これはどういうことなのでしょうか。

認証保育所に入っている子も待機児童に入れると、待機児童が増える

実は、認証保育所に入っている子供を入れると、またべつに待機児童が増加するのです。
なぜ、認証保育所に入っているのに待機児童なのか?と思われるかもしれませんが、
これは「認証保育所と認可保育園では設置の基準が違う」ということが関係しています。

これがどういうことなのかをみていきましょう。
東京都が独自に基準を定めてつくった「認証保育所」ですが、実はこの認証保育所というのは認可園とは設置基準が異なり、認可園に劣る条件のところもたくさんあるのです。

例えば、園の面積も認可保育園より狭いケースがありますし、職員の数も少なく、窮屈な状態になっている可能性もあるため、
「子供のために、環境のいい認可保育園に子供をうつしたい」という人があとをたちません。

またそればかりではなく、「認可保育園より保育料が高い」という問題も。
認証保育園の場合、なんと保育料が10万円にもなることがあります。

これが認可保育園だと、高くても6万円程度が上限になることが多いので、大きな違いになることが多いですよね。
月に10万円となると、かなり高い保育料を支払うことになります。

このことから、「認証保育所は高い」といわれ、認可保育園にうつりたいと考えている人もかなり多いのです。
これだけ高いと、その気持ちはわからないでもないですよね。

このように、待機児童についてはまだまだ議論の余地があり、だからこそ多くの人にこの待機児童の問題を知っていてほしいと思います。

待機児童の問題は簡単に解消することができるものではありませんが、今後いろいろな努力を続けてきちんと解消され、
働きたいと考えている女性がしっかりと働くことができるようになるといいですよね。