個人的な付き合いを求められたら

保育園という場所は、生まれて数年の小さな子供たちの通う場所であると同時に、出産を終えてわずか数年という新米のママやパパが集まる場所でもあります。スマホ
既に数人と生んでいる人も中にはいますが、現在2人出産するのも珍しいというようなご時世ですからほとんどの保護者は初めて親になったばかりの人ということになります。

初めての子育てというのは何かと緊張をしたり迷ったり、悩んだりするものですから保育について詳しい人と親しくなりたいというのは当然の気持ちかもしれません。

ですが保育園においてはそうした保育士と保護者とが個人的に親しくするということはあまり推奨されていることではありません。
園の方針にもよるかもしれませんが、ほとんどの園では保護者の方と友人として親しく付き合うといったプライベートでの交流は禁止することになっています。

「先生」として仕事とプライベートは分けたいところ

実際に勤務をしている保育士さんのお話を聞いてみると、かなりの割合で何回か保護者の方から個人的にお付き合いを求められた経験があるといいます。
携帯の番号やメールアドレスを教えてほしいというように言われたり、保護者同士の飲み会に誘われたりといったような事例です。

保育士として勤務をしている人の平均年齢は約34歳というデータもありますから、同年代の人たちが多く交流をしやすいということもあります。

ですがそうした個人的な付き合いをしてしまうと、どうしても交流のある人の子供を優先的にしてしまいがちになったり、自分としてはそんなつもりはなくても周囲からそういうふうに見られてしまうこともあります。

仮に交流を持つとしても、現在担任中のクラスの子供の保護者の方とはよしておいた方がよいと言えるでしょう。

どこに線引をするかは個別のケースによって判断しましょう

反対に園側としては特に禁止はしていないけれども、保育士さんの方で保護者の方と個人的な付き合いはしたくないと考えているようなケースもあるようです。
人それぞれですが概ねは上に上げたような理由を個人的に感じていて、そのため意図して付き合いを避けているというプロ意識からの行動であることがよくあります。

難しいのはその担当する子供が卒園するタイミングで交流を求められたような場合です。
卒園式で携帯のアドレスを渡されたというような例もよくあるようで、そうしたときにはどういう対応をするのがよいかと悩む若い保育士さんもいます。

必ずこうしなければいけないというよりも、個別に事例ごとに対応していくのがよいかと思います。