保護者会の組織と役割

保護者会とは、保育園に通う保護者同士で連携をとっていくために組織される任意の団体です。
大抵どの保育園にも保護者会はあり、その学年もしくはクラス単位で保護者会長を選出していきます。

新米ママやパパなどは、初めて子供を入園させてそのときに保護者会の存在を知り半ば押し付けられるように会長をさせられて大きなストレスを感じるようになったというようなこともあるようです。

本来的には保護者会とは個人ではなかなかいいづらい意見を園側に申し立てるときに代表をたてて行ったり、保育園の行事を円滑に行うために組織されるものです。

ですが場合によっては保育園児を持つ親に必要になる雑用を押し付けたり、面倒なまとめ役や幹事をさせられてしまうということもよくあるようです。
保育士として働くときには、この保護者会とも円満な関係を保っていくようにすることも大事な役目になります。

保護者会での実際の仕事の種類

保護者会で行われる仕事としては、まず定期的に会合を開いて活動の報告をしたりこれからの行事について話し合いをするということです。
保育園では子供と親の両方が参加する行事もたくさんありますから、そうしたときの注意事項や行事中のスタッフについて決めたりしていきます。

また課外活動をするときに予算を組んだり、集金をしたりするということも保護者会で行います。

保護者会という組織は全国にありますがそれらの成り立ちや活動方法についてはかなり差があるようで、園側が主導して会合の日程を決めたり司会をしたりすることもあれば、全く保育園とは別組織で活発に活動をしているということもあります。

保護者会が存在することのメリットとしてはもうひとつ、緊急時の連絡がとりやすくなるということがあります。
近年頻発している自然災害ですが、もし何かあったときにお互いの保護者が顔見知りとして交流をしていることで非難方法や連絡網を確認しやすくなります。

事故の他にも流感などこれから起こりえる病気や怪我の危険について事前に通告することで、それぞれの家庭での注意を促し結果として感染が広がるのを防ぐことができたりします。
メリットは他にも多数あるので、もし参加は任意ということでも保護者の方たちには積極的にメンバーになっていってもらいたいところです。

保護者会のなり手不足という問題

現在全国的に問題になっているのが、若い世代の人ほど保護者会に入りたがらないということです。話し合い
まして会長や役員となると、立候補する例はかなり少なくほとんど押し付け合うようにして決めているということもよくあるようです。

うまい人になると自分の家庭の状況など周囲が押し付けづらい話を事前にふっておき、うまく役職につくのを逃げるということもあります。
気の弱い人や初めてその保護者会に参加するといった人に仕事が集中するということもあるようです。

確かに雑用など面倒なことも多い保護者会ですが、そうした保護者同士で一緒に何かの行事を作っていくことは子供のためにもよい連携となります。
園側としてもよりなりやすい環境整備をしていきたいところです。