保護者とは距離感を大切に

保育士を続けることができるかどうかの大きな分岐点になるのが、子供の保護者たちと良好な関係を築くことができるかということです。

新任の保育士さんなどは、あまりにもはっきりものを言ってくる保護者立ちに尻込みしてしまい、それが大きなストレスとなって仕事が続けられなくなってしまうようなこともよくあります。

保護者にしてみれば大切な子供を安くないお金を払って預けるわけですから、不満があったらどんどん言った方がいいくらいの気持ちでいるのかもしれません。
ちょっと話が外れますが「母は強し」という言葉は本来的な意味とは別に、子供を産むことで自分の意見や主張を言いやすくなり、突然強気に豹変する女性の姿についても言えるかもしれません。

大事なのは保護者からの信頼感

初めてその保育園に子供を預ける人の立場になってみたとき、自分という保育士がいたら果たして相手にはどう思われるでしょうか?
保育士の資格をとって間もない時期は、まだ右も左もわかりませんから、とにかく一生懸命頑張るという姿勢を見せたいと思うところです。笑顔

ですが、一般企業においてはそうしたひたむきな姿はプラスに見えても、大事な子供の命を預かる仕事である保育士においては逆効果になってしまうこともあります。

まだ経験が浅い保育士さんが一生懸命なのはよいとしても、その経験の代償として自分の子供が怪我や病気をしてしまうのは保護者としては納得できないところでしょう。
保護者と良好な関係を築くためには、まずそうしたひたむきさや愚直さよりも、しっかりとした信頼感を与えることの方が大事になります。

初めて対面する保護者さんの前では特に、曖昧な言い方や謙遜しすぎるよりもむしろ、相手に安心感を与えられるような態度や口調をこころがけていきたいところです。