水分補給

運動保育士

深刻化する子供の運動能力低下

オリンピックや国際大会で活躍をする日本人の姿を見ているとそれほど実感することはないかもしれませんが、
実は今日本全体を取り巻く社会問題となっているのが子供の運動能力の低下です。

国民全体の運動能力調査は文部科学省が毎年おこなっており、例年体育の日に合わせて公表するというのが通例になっています。
その調査は昭和39年から現在までずっと続けられているのですが、ここ近年になってかなり深刻な状況が起こっていることが判明しました。

中でも衝撃的だったのが2013年度の調査で、過去50年の調査結果の中でも最低ということで小中学校や幼稚園・保育園の幼児教育の現場に大きなダメージを与えました。

中でも遠投や長距離走といった基礎的な体力が必要になる項目での落ちこみがひどく、
体つきということでいけば過去最高とも言える記録をしているのに対し体力が伴ってきていないという結果が浮き彫りになりました。

なぜ子供の体力が急激に低下してしまったかということについてはさまざまな原因が考えられており、
中でも決定的に外で運動をする時間が少なくなってしまったということが挙げられます。

運動保育士という資格について

そうした子供たちの運動能力の低下に歯止めを書けるべく設置をされるようになったのが運動保育士という仕事です。
運動保育士とは文字通り子供のための運動を担当する仕事のことで、
子供たちが遊びを行っていくときにどのように運動を利用していくかということを総合的に判断し実践していくための仕事です。

運動保育士という資格を主催しているのはNPO法人運動保育士会で、
母体団体である社団法人国際知的財産研究会が主導する形で子供にとっての運動プログラムを提供しています。

同団体では資格認定の他に全国各地での講習会やセミナーを開催しており、子供の生育においていかに運動が大切であるかということを伝えるための活動を行っています。
実際に子供を育てているという人でなくとも、将来的に子供を持ちたいと思っている人やそうした職業に就きたいと思っている人にとっては非常に有効な情報を得ることができます。

もともと運動習慣は子供の育成にとってとても重要な意味を持つということは伝えられているところなので、
どのように子供の育成に運動習慣を取り入れていくかということは、将来運動面に子供の才能を伸ばしたいと考える保護者の方でなくとも大いに気になるところでしょう。

より楽しんで運動をしていくことが目的

運動保育士という資格の他にも、民間団体が主催している子供の運動習慣に関する資格はいくつかあります。
ですがこの運動保育士という仕事においては、単に体を動かすという目的だけでなく子供たちに
いかに興味を持って取り組んでもらうかということを重視しているところに特徴があります。

また運動保育士資格にはいくつかのコースがあり、運動能力を高めるコースとは別に脳機能を高めるための運動を行うというコースが設定されています。

ですので将来アスリートなど運動面のプロフェッショナルを目指す人のための習い事だと断定せずに、
より広い分野で才能を伸ばしたいところです。