もっともシンプルな遊び「鬼ごっこ」

「鬼ごっこ」は、子供が行う遊びの中でも最もシンプルなルールで行われるものです。走る
ベーシックなルールで行うものの場合、単純に参加者が広場で逃げまわり、鬼に触れられることで鬼役が交代するという方法で行われます。

人数がある程度集まれば特に何か道具が必要なわけでもなく、場所を選ばずいつでも行うことができるので、子供を遊ばせるにはまさに最適なものと言うことができます。

参考:外遊び 昔の遊び

減少傾向にある現代の鬼ごっこ

しかし、大人世代なら誰でも一度は経験したことがある鬼ごっこですが、最近では全く経験したことなく成長する子供も見られてきています。

ベネッセが行ったアンケート調査では、4~6歳の幼児のうちで鬼ごっこや缶蹴りなどの遊びをよくすると回答した割合はわずか35%程度とわずか1/3程度にとどまっており、ほとんどの子供が鬼ごっこをしないで子供時代を過ごしているということになっています。

理由としてはいろいろなことが挙げられますが、そもそも外で遊ぶという機会がなくなってきているということや、親や保育施設、学校などで怪我をさせないために行わせないということが考えられます。

今見直される鬼ごっこという遊び

このまま放置しておけばやがて時代の中に消え行くのではないかと思われる鬼ごっこですが、今その遊びの中で得られる効果について見直される研究が進められています。
鬼ごっこは単純ながら非常に運動量のある遊びであるため、子供のときに行うことで骨を丈夫にし基礎的な体力を身につけることができるようになると言われています。

そのため未就学児ばかりでなく、ある程度知恵のついてきた小学生くらいの子供にもおもしろく遊べるように、少しむずかしいルールを付加したりするなど、新しい鬼ごっこの形が模索されてきています。