認定病児保育スペシャリストとは?

認定病児保育スペシャリスト資格取得のメリット

「病児保育」という言葉は、子育てをしたことがある人なら誰でも聞いたことがあるでしょう。
そして同時に自分自身の子育てをしていくときの大きな悩みになっていたことと思います。

まず「病児保育」とは何かということから説明をすると、子供が病気になってしまい通常の保育園や託児所で子供をみてもらうことができなくなってしまった時に、代わりに子供の看病をしてくれる保育のことです。

現在の保育施設の運営方法としては、預かっている子供が体調を崩してしまった時には速やかに保護者に連絡をし、病院につれていってもらうことになっています。
しかし保育施設を利用している両親はお互いに仕事をしていることがほとんどで、急に連絡をもらってもすぐに対応をするのが難しいものです。

実際に、仕事をしながら子育てをしている人を対象にしたアンケートで、最も悩むことはなんですかという設問に対し「子供の病気で遅刻を欠勤をして周囲に迷惑をかけてしまう」ということを約7割の人が回答しています。
子供を出産する時には産休や育休を取得することができるものの、子供の看病のための休業制度はありませんので、どうしても有給を使ったり急に予定を変更してもらわなければいけません。

子供の病気というのは突然発症することが多く、また放置をしていると急変してしまうことがあるのが特徴です。
そこで子供の病状について専門的な知識を持った人材として「病児保育スペシャリスト」という資格が設置され、全国の病児保育施設や訪問保育を行っています。

通常の保育士にプラスアルファの資格となることから保育士としてのキャリアアップにつながり、また社会的にニーズの高い仕事をしていくという高い意義も持つことができるのです。

必要なスキル

「認定病児保育スペシャリスト」資格は、一般財団法人日本病児保育協会により実施しています。
資格を取得するためには満18歳以上であることと、団体が行っているWeb講座や実習を全て修了することが条件です。

別途保育士としての資格を必要としていないことから、比較的取得がしやすく、早くに仕事を探せるというメリットがあります。

活躍の場所

病児保育を行っている施設は全国にありますので、資格を取得することによりそちらで就業をすることができます。
他にも企業内託児所などで病児保育スペシャリストは高い需要があるので、専門的な求人から検索をしてみるとよいでしょう。

また、現在ではベビーシッターとして訪問保育で病児保育を行う動きも大きくなってきました。
数そのものは少ないですが、今後増加をしていく可能性がありますので、仕事の幅は広がっていくことが予想されています。