絵の具のマーブリング遊びに適した環境

絵の具を使った遊びは、子供が大好きなものの一つです。
クレヨンや色鉛筆と違って、水を使って描く絵の具は独特の感触があり、その特性を活かした工作をしていくことができます。

絵の具を楽しく使う方法の一つとして「マーブリング」があります。
マーブリングというのは簡単にいうと複数の色を溶かした絵の具を紙の上で流していくことで、筆で描いたときとはまったく違った絵にしていくことができる手法です。
流れ方によって全く予期しない形が完成することもあるので、子供の自由な発想力で楽しみを広げていくことができます。

一見難しそうなマーブリングですが、道具を工夫することでかなり安く本格的に行うことができますので、高価なおもちゃを購入する前に自宅にあるもので試してみてください。

遊ぶための環境としては、まず周囲に小さな子どもがいないということがあります。
絵の具は子供用の安全なものが販売されていますが、それでも口に入れてしまうと危険な事故になってしまう場合があるものです。
なんでも口に入れてしまう1歳までの時期の子供は、絵の具遊びをする時には少し離しておいてあげてください。

準備するもの・服装

マーブリングをするために準備するものとしては絵の具、画用紙、筆のほか、大きめのバットにPVAのり(または水溶性洗濯のり)、目の粗いクシ、パレット(紙コップなどで代用可)があります。

遊ぶ前に絵の具がはねないように、新聞紙もしくは汚れてもよいビニールシートを大きめに広げておきましょう。
服装も同様に、汚れてよい洋服を着用してください。

子供の場合こぼしてしまったりすることもよくあるので、エプロンだけというのはちょっと危険です。

また、女の子の服装によくあるフリルやリボンは知らないうちに絵の具にひたってしまうこともあるので、Tシャツやズボンなど身軽なものにしてください。

楽しみ方

手順としては、まず大きめのバットの中にPVAのりを入れます。
底面全体に広がるくらいに入れたら、だいたい同量くらいの水を入れて混ぜ合わせておきましょう。

次にパレットなど容器に色を複数濃い目に水で溶いておきます。
この時に色を個別に小さめの容器に入れて別にしておくと、水溶液に垂らすときにやりやすくなります。

準備ができたらバットの水面の上に色を順番に垂らし入れていきます。
いきなりたくさん入れるのではなく、筆で数滴から入れるようにすると、いい感じに色が広がっていく様子が見られるでしょう。

いくつかの色を入れたら、目の粗めのクシを使って水面全体をゆっくりすくようにしていきます。
これによって水の流れでマーブリングが起こり、独特の模様が形成されていくのです。
あまり勢いよく混ぜてしまうと色同士が完全に混ざり合ってしまうので、ゆっくり流れを作るようにします。

最後に紙をバットにひたらせ、色を写し取ったら完成です。