人形劇にも使える想像力を膨らませてくれるお辞儀人形

子供向けの工作として少ない材料で手軽に作ることができるものとして「おじぎ人形」があります。

「おじぎ人形」とは、紙コップと厚紙で作る簡単な人形のことで、指にはめることで人形劇の登場人物としても便利に使うことができます。

用意するものとしては、柔らかめの紙コップと色画用紙、それにクレヨンなどのお絵かき道具とハサミ、セロハンテープなどです。

複雑な作りは一切なく、子供でも簡単に作れてしまうものなので、お絵かきをある程度できるようになった年齢であれば、小さな子供でも参加することができます。

作り方としてはまず画用紙など厚めの紙に動物や人間の顔を書きます。
次に紙コップを逆さまにして、底を上にした状態で胴体の模様を描いていきましょう。

顔は先に紙コップに付けるサイズに切り抜いておいて、そこに顔だけを描いてもらうという方法もできます。

両方が揃ったら、今度は紙コップの底の部分にカッターやハサミで半月型の穴を空けます。
このとき胴体の前側に直線部分を、背中側に半円部分が来るようにしましょう。

穴ができたらその部分にさっき作った頭をはめ込んで、セロテープで外れないように固定します。
あとは紙コップの中に手を差し入れて、首を後ろから折りたたむように指で押すと、まるでおじぎをしているかのように見えるのです。

おじぎをするときに自由に言葉をつけてもらいましょう

おじぎ人形は手を差し込むだけでおじぎの動作ができるので、指人形や操り人形よりも扱いやすく、また紙コップが子供の手のサイズにぴったりなので、工作のあとも楽しく遊ぶことができます。

おじぎをするときには挨拶や登場人物らしいセリフを言うなど、物語になるように工夫をしていくとよいでしょう。

子供が出来る範囲で作業をしてもらえるので、大人の準備もしやすく、またできあがったものは何度も使えるので、少しずつ数を増やして人形劇としても使っていけます。

季節の行事として使用をするのもおすすめで、父の日や母の日のプレゼントとしてや、クリスマスやハロウィンのイベントでそれぞれの登場人物にあったものを作っていくとよいでしょう。

飾っておくだけでも可愛らしいおもちゃになりますので、子供たちと一緒に次に何を作るかということを相談しあってもよいですね。

一工夫をする時には、紙コップの周りに色画用紙を貼り付けて雰囲気を出したり、ビーズやリボンなどでデコレーションをするということもできます。

子供たちにも工夫を考えやすい簡単な工作おもちゃですので、あまり大人があれこれ口出しをするのではなく、自由に独創的に工作をしていってもらってください。
ただカッターは扱いが難しいので十分に注意しましょう。